オシャレだけど注意も必要?陸屋根の特徴とメンテナンスのポイント

「屋上でガーデニングができたら・・・」「広々とした空間を有効活用したい」
そんな想いから、最近注目を集めているのが「陸屋根(ろくやね)」です。一般的な三角屋根とは異なり、フラットな形状が特徴の陸屋根は、モダンなデザイン住宅や都市部の住宅に多く採用されるようになってきました。
しかし、陸屋根には見た目の良さだけでなく、防水や雨水処理などにおいて注意が必要な点もあります。
今回は陸屋根の基本的な特徴やメリット、デメリット、気を付けたい注意点などご紹介します。
陸屋根とは?

陸屋根とは、ほとんど傾きのない平らな屋根のことです。完全に水平に見えても、実際には雨水を排水するために緩やかな勾配がつけられています。
屋上スペースを有効に使えることが特徴で、ガーデニングを楽しんだり、物干しスペースにしたりと、生活にプラスαの価値を与えてくれる屋根です。
シンプルでモダンなデザインであるため、都市型住宅やキューブ型の家に多く見られます。
陸屋根のメリット
屋上利用が可能
陸屋根の最大の魅力は、「屋上スペースを生活の一部として活用できること」です。屋上に物干しスペースや家庭菜園、ウッドデッキ、ルーフバルコニーなどを設けることで、限られたスペースを最大限に活かすことができます。都市部の狭小地では特にこの屋上活用が大きな利点となります。
モダンでスタイリッシュな外観になる
陸屋根はフラットな形状ゆえに、シンプルかつ洗練された印象を与えます。特に「キューブ型住宅」や「シンプルモダン」といったデザインと相性が良く、現代的でおしゃれな住宅を求める方に支持されています。
強風の影響を受けにくい
勾配屋根に比べて風を受け流す面積が少ないため、陸屋根は強風による被害が比較的少ないと言われています。特に台風や突風が多い地域では、屋根材の飛散リスクが低減できるという安心感もあります。
陸屋根のデメリット
雨漏りのリスクが高い
陸屋根は傾斜がほとんどないため、雨水が屋根に溜まりやすく、排水不良が起こると雨漏りに繋がりやすい構造です。特に排水溝(ドレン)の詰まりや、防水層の劣化を放置すると被害が拡大しやすいため、注意が必要です。
雪や落ち葉が溜まりやすい
傾斜がほとんどないため、雪が自然に落ちにくく、屋根の上に残りやすいという問題があります。また、落ち葉がゴミも排水口に詰まりやすいため、掃除を怠ると排水不良が起こりやすくなります。
断熱・防水・構造の設計に高度な施工技術が求められる
陸屋根は雨水や熱を屋根面が直接受けるため、断熱・防水・構造の全てが適切に設計、施工されていることが大前提です。これらが不十分だと、室内の暑さや寒さ、結露、漏水などの問題が発生しやすくなります。
定期的な防水メンテナンスが必須
一般的な屋根材(瓦、金属、スレートなど)とは異なり、陸屋根では防水層が屋根そのものです。そのため、10年程度を目安に再防水工事やトップコートの塗り替えなどが必要となり、メンテナンス費用がかかるという点はデメリットの一つです。
陸屋根のメンテナンス方法
上記でも述べたように、陸屋根は傾斜がほとんどなく、雨水が自然に流れにくいため、雨水が屋根に溜まりやすい構造です。そのため、屋根表面を「防水層」でしっかり覆って、水が建物内部に侵入しないようにする必要があります。
防水層とは?

防水層とは、雨水や雪などの水分が建物内部に入り込まないようにするための水を通さない層のことです。主に屋上(陸屋根)やバルコニー、ベランダなどに施工され、建物を雨漏りから守るバリアの役割を果たしています。
陸屋根のメンテナンス方法
防水層の点検・補修

防水層の点検と補修は、陸屋根を雨漏りから守るためにとても大切です。陸屋根は水が溜まりやすいため、表面にひび割れや剥がれがあると、建物に中に水が入り込む恐れがあります。そのため、10年に一度は専門業者に点検してもらい、傷んだ部分があれば早めに補修することが大切です。
排水口(ドレン)の掃除

陸屋根には必ず排水口が設けられていますが、ここに落ち葉やゴミが詰まってしまうと水が流れにくくなり、水たまりができて雨漏りの原因になります。こうしたトラブルを防ぐために、定期的に清掃を行い、排水口まわりのゴミや泥をしっかり取り除くことが大切です。
防水層の再施工

防水層そのものが劣化してしまった場合は、部分的な補修では対応できず、防水層全体を再施工する必要があります。使用されている防水の種類によって、耐用年数や施工方法が異なるため、状態に応じて最適な工事を選ぶことが大切です。
陸屋根の防水工事は主に3種類
陸屋根の防水工事の種類は下記の3種類になります。
- 塗膜防水
- シート防水
- アスファルト防水
塗膜防水

耐用年数:10~12年程度
塗膜防水にはウレタン防水とFRP防水の2種類があります。どちらも「液体状の防水材を塗って硬化させる」方法で、繋ぎ目のない防水層を作れるのが特長です。
※ウレタン防水とFRP防水の詳細は下記リンクから↓
ウレタン防水とFRP防水の違いとは?それぞれの特徴と選び方を解説
シート防水

耐用年数:12~15年程度
シート防水とは、防水性の高いシート(塩ビシートやゴムシート)を屋上や陸屋根などに貼り付けることで、雨水の侵入を防ぎます。塩ビシートは紫外線や熱に強く、メンテナンス性にも優れているため、ビルやマンション、公共施設などの広い屋根に良く採用されます。ゴムシートは柔軟性があり、建物の動きに追従しやすいため、地震が多い地域にも適しています。
シート防水は、耐久性・コスト・施工性のバランスが良く、陸屋根をはじめとした広い屋根の防水工事に適した工法です。
アスファルト防水

耐用年数:15~20年程度
アスファルト防水とは、アスファルトを含ませたシートを何層にも重ねて貼り付け、防水層をつくる工法です。高温で溶かしたアスファルトや専用の接着剤を使って密着させるため、耐久性・防水性が非常に高く、20年以上もつこともあります。主にビルやマンション、工場、公共施設などの広い屋上に多く使われており、住宅での採用は少なめですが、とにかく長持ちさせたいというケースでは選ばれることもあります。
まとめ
陸屋根は、屋上に有効活用やスタイリッシュな外観デザインなど、他の屋根にはない魅力を持っています。都市部の限られた敷地でも空間を最大限に活かすことができ、暮らしに新たな可能性を広げてくれる屋根形状です。一方で、防水や排水といった定期的なメンテナンスは欠かせないため、しっかりとした対策が重要です。メリット・デメリットを理解した上で、自分たちのライフスタイルに合った住まいづくりを考えてみてはいかがでしょうか?
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