ただのデザインじゃない!屋根の勾配に隠された理由とは?

家を見上げとき、「屋根の角度って家によって違うな」と思ったことはありませんか?実はこの角度、屋根の勾配と呼ばれ、見た目だけでなく家の機能や耐久性も大きな影響を与える重要な要素なのです。
屋根の勾配とは?
屋根の勾配(こうばい)とは、屋根の傾き(傾斜)の角度のことを指します。見た目の印象だけでなく、雨水の流れやすさや雪の落ち方、防水性能、使える屋根材の種類などに大きくかかわる、建物にとって非常に重要な要素です。
屋根の勾配は「寸(すん)勾配」という表記で表します。
| 勾配の分類 | 寸勾配 | 傾斜角度の目安 |
|---|---|---|
| 緩勾配 | 約1寸~3寸未満 | 約5.7度未満 |
| 並勾配 | 約3寸~5寸 | 約5.7~26.5度 |
| 急勾配 | 約6寸 | 約31度以上 |

たとえば、
- 4寸勾配→水平に10進んだとき、垂直に4あがる傾き
- 6寸勾配→水平に10進んだとき、垂直に6あがる傾き
数字が大きいほど急な屋根になります。
勾配によって変わること

雨水の流れやすさ
屋根の雨水の流れやすさは勾配によって大きく変わります。緩勾配の屋根は傾きがゆるやかなため雨水が流れにくく、水がとどまりやすい傾向があり、防水対策が重要になります。一方で、急勾配の屋根は傾きが急な分、雨水がスムーズに流れやすく、雨漏りのリスクが少なくなります。
雪の積もりやすさ
屋根の勾配によって雪の積もりやすさは変わり、緩やかな勾配の屋根は雪が滑り落ちにくく積もりやすいのに対し、急な勾配の屋根は雪が自然に滑り落ちやすく、積もりにくい傾向があります。
建物デザインに与える影響
屋根の勾配は、家のデザインや印象を大きく左右する重要な要素です。
急な勾配はシャープで重厚感のある外観に、緩やかな勾配はスッキリとした現代的な印象になり、建物の高さやバランス、似合う屋根の形も変わるため、理想の住まいに合った勾配を選ぶことが大切です。
工事費・メンテナンス性
屋根の勾配は、工事費用やその後のメンテナンスのしやすさに大きく関わります。
急勾配の屋根は傾斜がきついため、作業中の安全確保のために足場や転落防止対策が必要となり、その分工事費用が高額になりがちです。また、点検や修理の際も作業が難しくなるため、定期的なメンテナンスにかかる手間や費用も増える傾向があります。
一方、緩やかな勾配の屋根は作業がしやすく、安全性も高いため、工事やメンテナンスの費用を比較的抑えることができるというメリットがあります。ただし、勾配が緩すぎると雨や雪が流れにくくなり、防水対策が必要になる場合もあります。
勾配によって選べる屋根材が変わる

屋根材にはそれぞれ「この勾配以上でないと使用できない」という適用勾配(最低勾配)が定められています。これは、雨水が屋根にとどまったままにならないようにするための基準です。緩い勾配の屋根には、水が溜まりにくく、雨漏りしにくい特性をもった屋根材が必要です。
緩い勾配の屋根に使える屋根材
金属屋根(ガルバリウム鋼板など)
緩勾配の屋根にもっともよくつかわれる定番素材です。特に立平葺き(たてひらぶき)という工法は、つなぎ目が少なく、雨水がスムーズに流れる構造になっているため、2.5寸のような緩い勾配でも雨漏りの心配が少なく安心です。
防水工法(FRP防水・ウレタン防水など)
屋根の勾配がほとんどない「ほぼ平らな屋根」には、防水を目的とした専用の工法が使われます。FRP防水やウレタン防水といった方法で、住宅でもモダンでスタイリッシュな「陸屋根(ろくやね)」に使われることがあります。
一方で、瓦やスレート、アスファルトシングルは緩勾配には向いていません。これらの屋根材は雨水を流すことで防水性を保つ構造のため、勾配が足りないと水が溜まりやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。瓦は4寸以上、スレートは3寸以上、アスファルトシングルも製品によっては3.5寸以上が必要とされています。
まとめ
屋根の勾配は、雨が流れやすくなるようにしっかり計算されているからこそ、雨漏りを防いだり、雪がたまらないように役立っています。見た目だけでなく、こうした仕組みを知ると屋根のことがもっと身近に感じられるはずです。
気になったら、ぜひ専門家に聞いてみてください!
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