瓦屋根の漆喰って?棟のところで何かポロポロしていたら漆喰が劣化しているかもしれません

日本の伝統的な屋根として今もまだ多く採用されている瓦屋根。屋根と言っても部分部分で名前や役割があります。
その中の一つに「漆喰」があります。
漆喰は日本の伝統的な建築材料として古くから愛されてきました。しかし、漆喰も年月とともに劣化し、適切なメンテナンスが必要になります。今回は漆喰の劣化症状や原因、修理方法などご紹介いたします。
漆喰とは

屋根工事に使用される漆喰とは、瓦屋根の頂点部である棟瓦の固定や接合部分に使用される建材です。
写真のように棟瓦の隙間や接合部を埋めるために使用します。これにより、瓦の下にある葺き土や粘土の層を保護したり、屋根全体の安全性を保つ重要な役割をしています。
漆喰は石灰(消石灰)を主体とした建材で、数十年にわたって長持ちする耐久性と、防水性、防火性に優れています。
漆喰の耐用年数
漆喰は雨風や紫外線の影響を受けやすいため、耐用年数は大体20年程です。
瓦屋根は一般的に50~60年と耐用年数は長いのですが、漆喰のメンテナンスは間に必ず必要になってきます。
劣化症状
①ヒビ割れや欠け
漆喰は乾燥すると固くなる性質があります。この性質により、雨が降ってから乾くことで長期間収縮を繰り返すことや、地震などの動きが影響となりヒビ割れや欠けを起こします。
②変色

漆喰部分が黒っぽく変色していたら、コケやカビが発生している可能性があります。これは漆喰の下にある葺き土に雨水が侵入することでコケやカビが発生し、漆喰表面まで繁殖しているからです。変色がみられたら内部に雨水が侵入している証拠なので、のちのち雨漏りする可能性があります。
③剥がれ

ヒビ割れや欠けが起きるのと同様に、収縮を繰り返すことで次第に葺き土と漆喰の間に隙間が生じ、地震などの建物の揺れも相まって剥がれ落ちたりします。
漆喰が完全に剥がれてしまうと、漆喰の下の葺き土に直接雨水が当たってしまうようになり、雨漏りを起こしやすくなります。
④棟瓦のズレ

漆喰の劣化が進むと棟瓦や熨斗瓦がズレたり、最終的に崩れてしまう可能性があります。
漆喰の修理方法は2種類
修理方法①漆喰の詰め直し


棟瓦や熨斗瓦の状態が良く、漆喰部分の劣化が軽度な場合には古い漆喰を綺麗に取り除き、新しい漆喰で塗り替えます。一日で終わる施工です。
修理方法①棟の積み直し


漆喰の剥がれだけではなく漆喰の劣化が進行し、棟や熨斗瓦までズレや崩れが見られる場合には棟を積み直す必要があります。一度棟を解体してから積み直すため、3~4日程かかる場合があります。
まとめ
冒頭で述べたように瓦自体は長いもので50~60年程持ちますが、屋根の構造パーツ部分は定期的なメンテナンスが必要になります。劣化症状を早期に発見し、適切に対処することで美観や機能性を保つことができます。
建物の美観や耐久性を守るためにも定期的な点検とメンテナンスを心がけましょう。
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