瓦屋根のリフォームの目安は?工事の種類と費用相場をまとめて解説

瓦屋根は耐久性が高く、長持ちするのが魅力ですが、経年劣化や自然災害の影響で定期的な点検やリフォームが必要になることもあります。とはいえ、「いつリフォームすればいいの?」「どんな工事があるの?」「費用はどれくらいかかるの?」と、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか?このブログでは、瓦屋根のリフォームを検討する目安や、工事の種類、費用の相場についてわかりやすくまとめてご紹介します。
瓦屋根のリフォームはどんなときに必要?
瓦のズレや割れがあるとき
台風や強風、地震などの影響で瓦がズレたり、割れたりしている場合、雨漏りの原因になるため早めの修繕が必要です。見た目には小さな不具合に思えるかもしれませんが、そのまま放置してしまうと雨水が瓦の隙間から入り込み、防水シートや屋根の下地を劣化させてしまう可能性があります。
雨漏りが発生しているとき
雨漏りが発生している場合は、屋根のどこかに不具合が生じているサインです。瓦の下にある防水シート(ルーフィング)や下地材が劣化している場合には、部分的な修理では対応できない場合もあります。被害の範囲や屋根の状態によっては、葺き替えといった本格的なリフォームが必要になる場合もあります。
漆喰がボロボロに崩れている
瓦屋根の棟部分などに使われている漆喰がボロボロに崩れているのを見つけたら、早めの補修やリフォームを検討すべきサインです。漆喰は瓦と瓦の隙間を埋めて雨水の侵入を防いだり、瓦をしっかり固定する役割を果たしているため、劣化して崩れたまま放置しておくと、雨漏りの原因になります。
築30年以上経過している場合
瓦自体は長寿命でも、瓦の下にある防水シート(ルーフィング)の耐用年数は10~20年程であるため、劣化が進んでいる場合があります。防水シートの劣化は雨漏りのリスクが高まりますので、注意が必要です。
瓦屋根のリフォームの種類と費用相場
瓦屋根のリフォームには、修理の規模や屋根の状態に応じてさまざまな方法があります。それぞれの工事内容によって、かかる費用も大きく異なります。
リフォームの種類 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
部分補修 | 割れた瓦やズレた瓦だけを交換 | 5,000円~10,000円/㎡ |
漆喰の補修 | 棟部分などの崩れた漆喰を塗り直す | 3,000円~6,000円/㎡ |
棟の積み直し | 崩れた棟瓦を一度外し、再度積み直す工事 | 150,000~300,000円/棟 |
葺き直し | 既存の瓦を再利用し、下地の防水シートを交換する | 60,000~12,000円/㎡ |
葺き替え | 瓦をすべて撤去し、新しい屋根材に変える | 15,000~30,000/㎡ |
部分修理

部分修理は、割れた瓦の差し替えやズレた瓦の位置を直すなど、ちいさなトラブルに対応する工事です。屋根全体ではなく、傷んだ部分だけを直すため、コストを抑えて早めに対処できるのがメリットです。被害がちいさいうちに直しておくことで、雨漏りなどの大きなトラブルを防ぐことができます。一般的な費用相場は1㎡あたり約5,000円~10,000円程度となります。
漆喰の補修

漆喰の補修は、瓦の隙間を埋めている白い部分が崩れたり剥がれたりしたときに、漆喰を塗り直す工事です。漆喰の補修費用は1㎡あたり約3,000円~6,000円程度です。屋根の規模や漆喰の状態により費用は変動しますが、比較的手軽に行える工事です。
棟の積み直し

棟の積み直しは、種のてっぺん部分にある瓦をいったん取り外し、中の土や漆喰を新しくしてから、瓦を綺麗に積み直す工事です。地震や経年劣化によって棟が歪んだり、崩れかけている場合に行います。この工事の費用相場は、1棟あたり約15万円~30万円程度です。棟の長さや作業の難易度により費用が変わることがあります。
葺き直し

葺き直しは、今使っている瓦を再利用しながら、下にある防水シートを新しく交換する工事です。瓦自体はまだ使えるけれど、雨漏りの原因となる防水部分が劣化しているときにおすすめです。葺き直しの費用相場は1㎡あたり約6,000円~12,000円程度です。瓦を再利用するため、全てを新しくする葺き替えよりは安価ですが、下地材や防水の交換が伴うため、一定の費用がかかります。
葺き替え

葺き替えは、既存の瓦をすべて撤去し、新しい屋根材に取り換える工事です。屋根全体が劣化している場合や、耐久性を向上させたい場合に行います。瓦だけでなく、防水シートや下地も新しくするため、屋根全体の機能を大きく向上させることができます。葺き替えの費用相場は1㎡あたり約15,000円~30,000円程度です。屋根材の種類や規模、屋根の形状などによって大きく異なるため、総額で数十万円から数百万円以上かかることもあります。
修理費用の相場はあくまでも目安であり、実際の金額は状態や施工箇所の大きさ、作業の難易度によって大きくかわることがあります。そのため、正確な費用を知るためには、実際にみてもらって見積りをだしてもらうのが一番です。相場は参考にしつつ、自分の家の状況に合わせて考えましょう。
火災保険が使えるケースも
瓦屋根のリフォームであっても、台風や強風などの自然災害(風災、雹災、雪災)が原因で起きた屋根のトラブルであれば、火災保険が適用されることがあります。
たとえば次のようなケースです。
災害の種類 | 補償内容の一例 |
---|---|
風災(台風、突風、竜巻など) | 強風で屋根が飛んだ、瓦がズレた、雨樋が破損したなど |
雹災 | 雹によって屋根た外壁がへこんだなど |
雪災 | 積雪や雪の重みで屋根がつぶれたなど |
ただし、自然災害による被害であっても、火災保険を適用するには他にも満たすべき条件がいくつかあります。
- 保険の契約内容に「風災補償」が含まれていること
- 被害発生日から3年以内であること
- 免責金額(自己負担額)を超える被害であること
詳しい条件や申請の流れについては、別の記事でわかりやすく解説していますので、そちらもぜひご覧ください。
早めの点検と予算の目安が大切!
瓦屋根のリフォームでは、早めの点検と費用の目安を把握しておくことが大切です。ひび割れやズレなどの不具合を放置すると、雨漏りなどの深刻な被害につながる可能性があります。
また、リフォーム費用は工事内容や家の状態によって大きく変動するため、複数社から見積りを取り、しっかり比較することをおすすめします。
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